4月から次男が就職した。
いわゆる新卒だ。
物心ついた時から長男の横でゲームを見て
成長するにつれ自分もゲームができるようになり、ゲームを中心に大学生まで生きてきて、
大学時代は夜中に仲間たちとネットで戦い、
朝8:00に寝て、夜19:00に起きて、晩御飯(次男にとっては朝ご飯)を食べ、また朝までネットで戦う日々を過ごしていた。
そしてゲームソフトの会社に就職した。
・・・・

「間違いなく俺のDNAだな」

「楽しい事しか考えない、キリギリスタイプだな」
大学2年生の時にコロナが流行し、4年生まではほとんどリモート授業だった。
就活もリモート面接で決まり、一度も会社に行くことなく入社式を迎えていた。
入社式の前の晩。

ほんとうに会社はあるの??

あるでしょ。普通に。

でも1回も会社に行ったことないんでしょ!

ないよ。

なかったらどうすんのよ!

あるでしょ。

入社式は何時からなの?

う~ん。10:30。

遅いでしょ!ふつう9:00からじゃないの??

10:30。
そんな妻と次男の会話を聞きながら、自分の入社式の事を思い出していた。

入社式かぁ。懐かしいな。。。

頑張って行ったよな。。。
学生時代東京で一人暮らしをしていた私は、入社後にどこに配属されるか分からない為、
3月31日にアパートを引き払い、荷物は当時彼女だった(今の妻)の実家に預け、
その日は友達のアパートに泊まり、4月1日の入社式に出る事にした。
※ちなみにその頃は妻の両親には会ったことは無く、妻に頼んで布団やコタツや洋服やらを預かってもらう事にした。卒業旅行で2週間ほどオーストラリアに行き、3日前に戻ってきたばかりだったので、とにかく時間がなかった。
アパートに戻ると数十件の留守番電話が溜まっていた。
※もちろん、その頃は携帯電話は無いので伝言は留守番電話はだった。
その内の何件かは就職する会社の人事担当者からだった。

「onigiriさん、入社式は京都の本社で9:00から行うので来てくださいね」

「その後、本社で2週間研修になります」
その後、同じ内容の留守電が何件か入っていた。
そして最後は、

「onigiriさん、とんかく連絡ください!」
・・・・・
部屋の片付けや友達との飲みなど、
いろいろと忙しく、31日にアパートを引き払う事にしていた。

「まだ若かったからな。」


「3月31日に東京でアパートを引き払って、4月1日の朝に京都に行けるわけないだろ??」

「そう思って、朝起きて新幹線に乗って、」

「当然のように午後から入社式に行ったんだよな。」

「会社のエレベーターを降りて、人事担当者に会った時のあの安堵の笑顔が忘れられないよ」
来てくれたんですね!?

はい、朝東京を出て今着きました!

・・・・。

とにかく入社式が始まっているので、早く行きましょう!
・・・・・

「後で人事課長にスゲー怒られたよな。。。」
・・・・・

ほんとうに10:30からなの??

会社からのメールを見せなさい。

いいよ、めんどくさいし。
キーッ

あんたも何か言ってよ!
・・・・・

いいんじゃないか。午後から行っても。

・・・・
ふざけんな!
もう好きにしなさい!

うん。
うううう。
入社式に遅刻しても殴られなかったのに。。。