2週間前に江の島に出掛け
今度は妻を誘って、奥多摩湖にドライブに行く事にした。
江ノ島に出掛けた時の話。
天気もいいし、明日ドライブに出掛けないか?
・・・・
どこに行くのよ?
奥多摩湖。
一度も行った事がないし、
明日は天気も良いし、絶対気持ちいいぞ!
・・・・。
お前と出掛けると、ロクな事が無いからな。。。
・・・・・
心の声
「この間の事をまだ恨んでるんだな。。。そもそも俺のせいじゃないだろ?」
行ったことないだろ?
一番気持ちのいい季節だぞ!
・・・・。
そんなに誘うなら行ってあげるわよ。
こうして奥多摩湖にドライブに出掛ける事になった。
奥多摩湖へは自宅から車で2時間半ほどの距離だ。
途中、大きな渋滞にはまることなく無事に奥多摩湖に着いた。
天気も良く良い眺めだった。
すごくキレイ!
写真撮って!
いいよ。
私達の世代は自撮りをしないので、誰かに撮ってもらおうとする。
妻のスマホで写真を撮った。
駐車場に車を止めて、景色を楽しみながら休憩していた。
お腹が減ったわ。
このまま湖の周りを車で走って、
途中でよさそうなお店があれば入ろう。
車に乗り込み、奥多摩湖の周辺をドライブすることにした。
景色の良いところで車を止め、少し歩いたりしながら、湖の反対側へ向かった。
あそこに蕎麦屋があるぞ!
橋を渡ったところに蕎麦屋さんがあり、お店の前に5~6人が並んでいた。
人が並んでいるからきっと美味しいんじゃないか?
行ってみるか?
いいわよ。もうお腹減ったし。
車を駐車場に止め、2人で蕎麦屋に並ぶことにした。
お店は20人は入れそうな広さだった。
5~6人しか並んでないからすぐに入れるだろう。
5分ほどして、まったく動きがないのでお店の中を覗くと、誰一人食べてなく、みんなが蕎麦が出てくるのを待っていた。
誰も食べてないぞ。
思ったより時間が掛かりそうだな。
どうする?もう少し先に行ってみるか?
うん。時間かかりそうだし、別のところにしましょ。
列を離れ、道を渡って駐車場に戻ることにした。
すると。
ちょっと待って!
ここから下に降りれるんじゃない??
橋のたもとの所から下にいく階段があった。
ねぇ、行ってみようよ。
湖のほとりに行きたいわ!
奥多摩湖はダム湖なので、車で走っている間、湖畔に降りられるところは見当たらなかった。
心の声
「別に急いでるわけじゃないし、行ってみるか」
いいよ。
橋のたもとから狭い階段を降りる事にした。
私が先に行き、妻が後ろから付いてきた。
すぐに階段は終わり、土の坂道になった。
少し行くと、急な段差になっていて、両脇はさらに急勾配になっていた。
その手前で私は一旦止まった。
湖畔には釣りをしている男性が2人いた。
心の声
「ここからは危ないから止めておこう」
そう思った。
しかし、
なんで止まるの?
ここから見ればいいだろ?
この先は勾配がきつくなってるから。
大丈夫よ!
下まで降りてみたいのよ!
心の声
「しょうがないな。。。」
そう思いながら、3歩下に降りた。
湖までは3mくらいの高さだった。
心の声
「ここで転ぶと右でも左でも湖まで落ちるかもしれない」
「妻から離れないようにゆっくり行こう」
と思った瞬間。
キャッ!!
転びやがった。
ヤバイ!!
すぐに振り返り、必死で妻の足を両手で掴んだ!
転ぶ時に変なところを打たないか冷静に見ながら、それ以上に落ちる事がないかも見ていた。
痛ったーい!!
幸いお尻一つ分のところに落ちて、それ以上に転がる事はなかった。
大丈夫か!!
しかし、木の枝も折れていて、転んだ際に左足を強く打ったように見えた。
動けるかどうか心配だった。
ウッー。痛い。
大丈夫か??
どこを打った??
うー、うー。
指、指が切れた。
転んだ際に何かを掴もうとしたのだろう。中指が少し切れて血が出ていた。
心の声
「確かに血は出てるが、大したことはないな。」
ちょっと左足を見せてみ。
ジーパンで見えないが、たぶん擦り傷で血が出てるんじゃないかと思った。
指が痛い~。
ちょっと足をみせて!
足は痛くないのよ!
指が痛いって言ってるでしょ!
心の声
「大丈夫そうだな。。。」
本当に足は痛くないのか?
強く打ったように見えたぞ。
足は痛くないって言ってるでしょ!指が痛いの!
・・・・
心の声
このまま湖に落とすか??
・・・・
立てるか?
妻の手を取って立たせる事にした。
土で手とジーパンが汚れていた。
車に戻るぞ。
うー・・。
駐車場にあったトイレで手に付いた泥を落とし、車に戻った。
だから、危ないって言っただろ?
・・・・。
お前が思っている程、お前の体は動かないんだよ。
・・・・。
フッ。
でも、またコケたな。プッ。
危ないって言ったのに。プッ。
またコケた!!
あはははは!
ボカッ!
お前のせいなんだよ!
うううう。
自分でコケたんだろ。。。
お前と来るとロクな事が無いんだよ!
俺のせいじゃない。。。
翌日、妻の左足は青あざになり、
2~3日しても晴れが引かず、痛くて病院に行っていた。