どうにか無事に里帰りすることができた。
中編:8年ぶりに里帰りをした。のつづき。
福岡空港に11:00に着き、電車に乗るために博多駅へ。
博多駅で駅弁を買い、特急に乗って待ち合わせの折尾駅へ向かう。
博多駅でかしわうどんが食べたかったけど、時間がないので「かしわめし」のお弁当にした。
かしわって何よ!鶏肉でしょ。
福岡ではかしわって言うんだよ!
あー、また思い出したわ。
そんな話をしながら折尾駅に着き、姉夫婦と合流した。
14:00からお寺で法事だったので、そのまま車でお寺に向かった。
8年ぶりに戻っても田舎の風景は変わらず懐かしい。
姉夫婦は長男、長女の夫婦なのでちゃんとしている。
俺たちは弟と妹夫婦なので、常に適当だ。
お寺の段取りやお供え物は姉に任せていた。
お坊さんとも多少のなじみがある。
前の住職さん(お父さん)が無くなり、お寺を継いでいる。
私達より10歳くらい年下なので、気軽に話せる。
お坊さん、結婚したかな?
してないでしょ。
義理のお兄さん曰く
「お寺に着いて知らない女の人が出てきたら分かるよ」
確かに、いつもはお母さんとお坊さんの2人だからな。
車で30分程でお寺に着いた。
「お母さんとお坊さん」が出迎えてくれた。
フン。
・・・・・・・
遠いところ大変でしたね。
いつ戻られたんですか?
私たちの事を覚えてくれていて、
遠くから戻ってくるので、常に気遣ってくれる。
お墓にお供え物と線香をあげて本堂に行った。
4人だけだったので14:00前にお経が始まり
きっちり1時間お経を読んでもらい、5分ほどお説教を聞いて、法事は無事に終了した。
いつも睡魔との戦いになる。
お疲れさまでした。無事に法要は終了いたしました。
せっかくなので、何か聞いておきたい事とかありますか?
なんでも遠慮せずに聞いてください。
これは社交辞令なので、普通は「ありがとうございました」と言って帰るのが普通だ。
姉夫婦はお礼を言って本堂を出た。
・・・・・・
あのー、ネットで色々調べたんですが、
浄土真宗ってお仏壇に何も上げなくていいんですよね?
心の声「質問するの??」
「しかも、お仏壇に何もしなくていいでしょ、的な!」
お水って毎日上げなくてもいいんですよね?
いや、
えー、浄土真宗では、花瓶に水を入れ、一緒に樒(しきみ)や青木などを入れて「香水」としてお供えをすればいいですよ。
え、しきみとか青木ってスーパーで売ってます?
榊とかでもいいですよ!
そうなんだ。
あのー、毎日コップに水を入れて出さなくてもいいんですよね?
はい、コップとか湯飲みを使う必要はありません、花瓶に入れた水で大丈夫です。
毎日、花瓶の水を取り替えればコップを使う必要はありません。
え!毎日取り換えるんですか?
心の声「おいおい!お前は何もしてないだろ?」
「俺が毎日コップで水をあげ線香をあげてるんだろ??」
一応お水は毎日替えてください。
毎日替えるんだ。。。
心の声
「お坊さんに手抜きの方法を確認してんじゃねーよ!」
「毎朝、俺がコップで水をあげるからいいだろ!」
一応、その話は終わり、
せっかくなので何でも聞いてくださいね。
やさしいお坊さんだ。
じゃあと一つ。
心の声「まだ聞くのか??」
お仏壇を変えようと思ってるのですが、魂とかどうやって抜けばいいんですか?
心の声「確かに以前、仏壇を変えたいって言ってたな!」
「浄土真宗をネットで調べたのなら(魂の抜き方)で検索しろよ!」
お仏壇はご本尊に手を合わせているので、ご本尊がそのままであれば、仏壇を変えても魂を抜く必要はないですよ。
ご本尊って、うちの仏壇は紙みたいな仏様ですよ。
画鋲でとめられてるんです。
あれを新しい仏壇に貼るんですか?
!!!
・・・・・・
・・・・・・
「もう耐えられない。外に出よう」
3分ほどして、妻も本堂から出てきた。
聞いて良かったわ。
このお寺で魂を抜かなきゃいけないのかと思ってたけど、そうじゃないらしいわ。
仏壇屋さんに聞けばいいのよ。
お坊さんとお母さんに見送られ、お寺を後にした。
その夜は姉夫婦と食事をし、家に泊まらせてもらった。
立派な離れがあり、いつもそこに寝泊まりする。
いつも思うけど、離れが私たちの家より広いわ。
遅くまで子供達の話で盛り上げり、楽しい1日になった。
そして翌朝、駅まで送ってもらい帰途についた。
帰りの特急電車の中で。
いつもこの電車で帰る時に
「もう二度と来ることは無い」って心に誓うのよ!
・・・・・・
・・・・・・
心の声「もう連れて来ないよ。。。」
フー。。。
前編:8年ぶりに里帰りをした。