先日、仕事から帰ると
ただいまー。
いつものように妻がヒーターの前に座り、甘いものを食べていた。
疲れた。
すっごく疲れた。
8時間仕事して、
スーパーで買い物して、
重い荷物をもって、電車に乗って
さっき帰って来たのよ。
なんでこんなに疲れている私が
晩御飯作らなきゃいけないのよ。
・・・・・
お前の当番だろ。
たまにはあんたが平日に作りなさいよ。
いや、遠慮しとく。
妻が晩ご飯を作る前に帰宅すると
必ずこのやり取りを私に投げかけてくる。
チッ。
必ず舌打ちをしてあきらめる。
考えるのも疲れたわ。
鶏肉を買ってきたけど何が食べたい?
・・・・
心の声
「ふつう何を作るか考えて買い物するんじゃないのか?」
「まぁいいや。鶏肉かぁ」
「たまには唐揚げがいいな」
唐揚げがいい!
ピキッ
疲れてるって言ってるでしょ!
なんで唐揚げなのよ!
ふざけんな!お前が作れ!
!!
心の声
「唐揚げってそんなに大変なのか?」
別に唐揚げじゃなくてもいいよ。
この間テレビでやってた、
レンチンで作れる照焼チキンでもいいんじゃないか?
簡単そうな料理を提案した。
ハッ、いいわよ。
唐揚げを作ればいいんでしょ!
こんなに疲れてるって言ってるのに!
・・・・。
心の声
「もう自分の部屋に避難した方がよさそうだな」
冷蔵庫からビールを取り出し、2階の自分の部屋に避難した。
「なんなんだよ、まったく」
「なにが食べたいって?って聞くから答えただけだろ」
・・・・・
「そういえば、今週は焼き鳥丼を作るって言ってたな」
「簡単な焼き鳥丼っでいいかって?」
「別に焼き鳥丼でいいよ。って言ったのに」
「今日になって何が食べたい?って聞くから、ややこしくなるんだよ」
・・・・・
「もしかして、正解は焼き鳥丼だったのか?」
30分ほどして、1階に降りると
妻が唐揚げを作っていた。
焼酎のお湯割りを作ろうと思い、キッチンに行くと
わたし、
やっぱりあなたの事がキライだわ。
!!
心の声
「そんなに唐揚げはダメなのか??」
「ずっと俺の事を恨みながら」
「唐揚げを揚げてたんだな!」
「今さら焼き鳥丼って言ったら殺されるだろうし」
・・・・・
・・・・・
おいしそうだな、唐揚げ!」
おまえも一緒に揚げてやろうか!
!!
俺をどう揚げるか考えてたんだな。。。