ある休日の朝。
起きて1時間ほどしてランニングに出掛けることにした。妻はソファでスマホを見ていた。
いつものように近くの公園と川沿いを走り
2時間ほどで家に戻った。
妻はまだソファでスマホを見ていた。
シャワーを浴びて、ビールを飲んでいると。
ねぇ、舌でガムを丸くできる?
心の声「また変なYoutubeを見たな。」
もう1時間もやってるのに、ぜんぜんできないのよ。
心の声「1時間もやったのか?おまえ、他にもやる事あるだろ??」
何回やってもこんな風に横長になるのよ。
心の声
「いいよ、見せなくて。汚いな。」
できないと、舌の機能が低下してるんだって。
・・・・・・
できるだろ、そんなの。
じゃ、やって見なさいよ!
はいっ。
妻がガムを投げてよこした。
今、ビール飲んでるから、
後でやるよ。
今やりなさいよ!
できるって言ったんだから
今見せなさいよ!
いや、ビール飲んでるから
ガムは噛まないよ。。。
フン!
どうせできないんでしょ!
えらそうに言うんじゃないわよ。
・・・・・・
そもそも
お前は舌が短いんだよ。
舌足らずじゃないか。
初めて話をした時から、
「舌足らずだな話し方だな」って思ってたぞ。
できなくてもしょうがないんじゃないか?
・・・・・・
・・・・・・
あなた私の事をずっと舌が短いヤツだと思ってたの?
ふ~ん。初めて知ったわ。
心の声「え!気づいてなかったのか??」
「今まで誰にも言われなかったのか?」
夫婦でも、当たり前だと思ってたことがたまに食い違う事がある。
ずっと思ってたんだ。
私は舌が短いって。
いや、そんな事はないよ。
ちゃんと喋れてるし。
ほんと、たま~に思うか思わない程度だよ。
・・・・・・・
おまえ、最初に話した時って言ったよな?
いいからガムを丸めて見ろよ。
これでガムを丸めたら人生終わるぞ。。。
やってみろよ。
舌が短いってステキだな。。。