休日にリビングでくつろいでいると、電話が鳴った。
妻は出かけていたので、電話に出た。

はい、onigiriです。
〇日新聞の配達所からの電話だった。

以前お世話になっていた〇日新聞です。今、2週間の無料購読キャンペーンをやっていて、ぜひこの機会に〇日新聞を読んでいただけないでしょうか?

いや、もう新聞は読まないんで。

そうですか。。。

もう読む人も少なくなってきて、2週間だけの無料キャンペーンなので、その間だけでも入れさせてもらえないでしょうか?

2週間だけで結構なので。

でも、もう新聞は頼まないよ。

ぜんぜん構いません。

実は、このキャンペーンも誰も申し込んでくれなくて。。。

すごく困ってるんです。。。

2週間だけなので、なんとかお願いできないでしょうか??
・・・・・・

心の声
「そうだよな。新聞なんてもう誰も読まないよな」

「でも1軒1件、こうやって電話してるんだ」

「この人も大変なんだな。。。」
俺はこういうのに弱い。
・・・・・・

じゃ、2週間だけならいいですよ。

でも新聞はとらないですよ。

ぜんぜん構いません、ありがとうございます!

では、来週から入れさせていただきます!
そんなこんなで月曜日から2週間だけ新聞が入ることになった。
そして、月曜日の夜。
私は仕事が早く終わり、家に戻っていた。
ガチャガチャ。
妻が帰宅したようだ。

ポストに新聞が入ってたわよ!

まさか、あんた頼んでないわよね?
・・・・・・

心の声
「やばい、妻は大の新聞屋ギライだった。。。」
ここは、うまく切り抜けないと。。。

あー、新聞ね。

この間、電話があって、2週間だけのお試しだっていうから、かわいそうなんで頼んだんだよ。
ふざけんな!!

!!
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なんで頼むのよ!

新聞はいらないって言ってるでしょ!

いや、2週間だけだって言うから。

誰も申し込まなくてかわいそうだったんで。

誰も申し込まないのに、なんでお前は申し込むんだよ!!

おまえはバカか!

絶対また勧誘に来るだろ!
お前がちゃんと断れよ!!
妻はしつこい勧誘と断るのが嫌なのだ。。。
それは誰も同じだと思う。

わかってるよ。

俺がちゃんと断るから。
・・・・・・・
そして2週間が過ぎ、土曜日の夜。
その日は私は用事があって昼から出かけ、夜に家に戻った。
家に帰ると。
下駄箱の上に粗品のタオルが置いてあった。。。

誰か来たのか。。。
リビングに入り。

ただいまー!
ギロッ。

お前、自分で断るって言ったよな??

!!
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心の声
「下駄箱にあったのは〇日新聞のタオルか!」

「俺がいない間に来たって事だよな。。。」

何のこと??
新聞の事だよ!


今から行って断って来いよ。

・・・・・・。

新聞屋さん来たんだろ??

だから断って来いよ!

もう来たんだろ??
・・・・・・・
何で私が断らなきゃいけないのよ!!


いつも自分ばっかりいい顔して、


「どうぞ入れてください」って調子いい事言って!


新聞は一切いりません!
私がいつも断ってるんだろうが!!


俺がいない間に来たんだから、しょうがないじゃん。
・・・・・・・

じゃ、あのタオルあげるよ。
いるか!!

うううう。じゃ使お。


