ずっと家にいる妻をたまには山や海に連れて行ってやろうと思い、ドライブに誘う事にした。
前編のつづき。
出発も遅れたので、近場の大山に行くことにした。
ケーブルカーもあって運動不足の妻でも登ることができるだろう。
途中、渋滞にはまりつつ1時間30分程で目的地に着いた。
民間の駐車場に車を止め、ケーブルカーの駅方面に歩き出した。
階段沿いにお土産屋が数多く並んでいる。
ケーブルカーの駅と駐車場しかないのかと思ってた。
参道沿いにお土産屋さんがたくさんあるんだな!
旅館や食事するところもあって、ちょっとした観光地になってるじゃん!
当たり前でしょ。大山は観光地なんだから。
そーなんだ。
しばらく歩いていると。。。
思ってたより階段が多いわよ。もう疲れてきた。
まだケーブルカーの駅までも来てないぞ。
フー。
徐々に妻が遅れ始めた。
そんな時は昔から私は妻を置いて先に行く。
先に行ってしばらく待つ。
もう少しじゃないか?
フー。
10分ほどしてケーブルカーの駅に着いた。
今日は10分おきに出ているようだ。
なになに。大山寺駅と阿夫利神社下社駅の2つの駅があるのか。
変に登らせると怒りそうだから、高い方の駅にしておこう。
チケットを買い、次のケーブルカーに乗ることができた。
なかなかの急こう配だ。
6分程で阿夫利神社下社駅に着いた。
そんなに混んでなく、景色を見ながら座って来れた。
とりあえず神社の方に行ってみよう。
うん。
少し歩くと神社に上がる階段があった。
うわ。なにこの階段!
この階段の上に神社があるんだろ。
黙って登り始めた。
登ったところに神社があった。
フー。
お参りをして、境内を見て周る事にした。
社殿の下に大山名水と書いてある入り口があった。
なんか、名水があるみたいだぞ。
入ってみる事にした。
地下から湧き出ている水が竜の口から流れていて、無料で飲めるらしい。
みんな、手で水を飲んだり、ペットボトルや水筒に湧水を入れている。
ご利益のあるありがたい水らしい。
せっかくなので入り口で売っていたペットボトルを買い、水を汲んで飲むことにした。
私が先に飲むからね。
俺の後には飲みたくないらしい。。。
まぁいいさ。
湧水のトンネルからでて、社殿の左側に行くと、登山道の入り口があった。
ここから登るらしいぞ。
入り口の階段を覗くと。
さらに急な階段があった。
とりあえず登ってみよう。
え!行くの?
せっかく来たんだから、上まで行ってみよう。
かなり急な階段で、妻は手すりにつかまりながらどうにか上まで辿り着いた。
フーッ、フー。
本殿が山の頂上にあるようだ。
しかし、90分もかかる様なので、30分で行ける見晴台を目指すことにした。
山道に入ると岩や木の根で段差ができた登山道が続いていた。
平坦な山道じゃないんだな。
けっこうキツイぞ。
5分程登ったところで。
どこまで行くのよ!もう無理。
確かにこの山道はキツイ。
ちょっと先まで見てくる。
妻を置いて、先がどうなってるか様子を見に行く事にした。
15分ほどして。
まだ登ってるのか?ぜんぜん見晴台が見えないぞ。
だいぶ妻と離れたし、引き返すか?
いや、ここで引き返すと
「根性ないわね!」とか言われるぞ。
もう少し頑張ってみよう。。。
さらに10分程登り続け、ようやく見晴台についた。
フー。
見晴台というより、ちょっとした休憩場所になっていた。
正面に江の島が見え、相模湾や房総半島まで見通せた。
さぁ戻ろう。
ずっと待ってるだろうからな。見晴台までは来たし。
急いで下ることにした。
下りは3倍のスピードで降りる。
5分程下ったところで妻を見つけた。
下からずっとこっちを見ている。
心の声「あれ?登ってきてたのか?」
「なんで分かれたところで待ってないんだ?」
すぐに妻と合流した。
ちょっと見てくるって言って、どこまで行ってんのよ!
いや、なかなか見晴台がなくて。
ちょっとって言ったんだから、すぐに戻ってきなさいよ!
なに私の事、置きざりにしてんのよ!
・・・・・・・
なかなか辿り着かなかったんだよ。
さぁ降りよう。
おぶって行きなさいよ!
そんな登山者は誰もいない。。。
おぶってもいいけど、姥捨て山みたいになるぞ。
お前が悪いんだろ!
とにかく降りて何か食べよう。
食べ物で意識をそらすことにした。
妻は文句を言い続けながらも、どうにか元の神社に辿り着いた。
フー。
下の茶屋でソフトクリームを買い、腰かけて食べる事にした。
数年ぶりに食べるソフトクリームは美味しかった。
美味しい!久しぶりに食べたわ♪
疲れ果てたからずごく美味しい!
ちょっときつかったけど
たまには自然の中で山の空気を吸うのもいいだろ?
ふざけんな!二度と誘うんじゃねー!
まだ遠い方の良いところが残ってるぜ!