道の駅で妻に怒られ
私の悪口言ってんじゃないわよ!
うううう。
前回の話。
とりあえずトイレを済ませ、道の駅の建物の中に入った。
道の駅で地物の野菜や漬物やくだものを買い、車に戻った。
車に乗り込み、再び山中湖を目指し出発した。
ババ、柿を買ったの?
ババは柿の入った袋を持っていた。
小ぶりだけど、スーパーで買うより全然安く売ってたわ。
・・・・
あそこの家の柿の木の方が立派な柿がなってるよ。
街道沿いの家にはたくさん柿の実がなっていた。
あの柿をもいできた方が良いんじゃない?
バカね。怒られるに決まってるでしょ!
昔はたくさん取ったけど、今は怒られるわよ。
ババは子供の頃、福島のおじいちゃんとおばあちゃんに育てられて、田舎だったから、柿なんか取り放題よ。
いつもおじいちゃんが・・・・。
そこからババの子供時代の話が山中湖に着くまで続いた。。。
ああでもない・・・
うん。
こうでもない・・・
うん。
・・・・
心の声
「余計な事言うんじゃなかった。。。」
・・・・
ババの話を聞きながら、30分程走ると山中湖に出た。
紅葉祭りをやっていたので、その会場に車を止め、会場内を散策した。
小一時間ほど散策し、
お腹が減ったので、昼ご飯を食べてから帰ることにした。
ほうとうでも食べて帰ろう。
山梨県の有名な食べ物だ
しかし、
私、ほうとう嫌いなのよ。
え?そうなの?
かぼちゃが入ってるでしょ。
普通のほうとうだったらいいけど、かぼちゃの甘さが嫌なのよ。
前にお友達とドライブで来た時に食べたんだけど、半分しか食べられなかったわよ。甘くて。
・・・・
でも、Oniちゃんが食べたいんなら、ほうとうでもいいわよ。
ババはあのかぼちゃの甘さが嫌なのよ。
心の声
「ぜったい嫌って事だよね??」
じゃ他の物にする?
別にほうとうにこだわってる訳じゃないし。
いいわよ~、
Oniちゃんが食べたいんならほうとうにしなさいよ。
ババは別のを食べるから。
あのかぼちゃが嫌なのよ。
・・・・
心の声
「どう考えたって、食べにくいだろ!」
ババがほうとうは嫌いだと言うので、
山中湖を一周しながら何を食べるか話し合った。
色々お店はあったが、
有名なお店はやはり、ほうとうのお店だった。
ほうとうのお店でいいんじゃない?
・・・・
他に気の利いた店はなさそうだよな。
ババ、ほうとうの店でもいいの?
いいわよ。私は他のを食べるから。
ほうとう以外の食べ物もあるんじゃないか?
ネットで調べていた妻に聞いた。
メニューを見ると、
天丼とかお蕎麦とか、ほうとう以外の食べ物もたくさんあるわ。
ババ、いろいろあるからここにしましょ。
いいわよ。そこにしましょ。
私は天丼にするから。
嫌なのよ、甘いかぼちゃが。
心の声
「わかった。もう分かったから。。。」
こうして、ほうとう屋さんでお昼を食べる事にした。
私と妻は名物のほうとうを頼み、ババは天丼を頼んだ。
うん、美味しいじゃない。
良かったじゃん。
ほうとうも美味しいよ。
私は嫌いなのよ。
心の声
「わかった。本当に分かったから。。」
30分程ほどで食べ終わり、帰ることにした。
さぁ、お腹も一杯になったし帰るか!
帰りは多少車が混んでいて、
ババの家まで2時間ほどかかり、16:00過ぎにババの家に着いた。
Oniちゃんありがとね。
疲れたでしょ、ババん家で少し休んで帰りなさい。
うん。
心の声
「運転が疲れたと言うより、ババの相手が疲れたよ・・・」
少し、ババの家で休んでから帰ることにした。
今日はありがとね。
ビールでも飲む?
いや、運転するからビールはいいよ。
いいじゃない、あーちゃんに運転させれば。
※あーちゃんとは妻の呼び名だ。
妻はトイレに行っていた。
運転させるとアイツが怒るから。
いいよ、コーヒーで。
いいじゃない、あーちゃんもいつも運転してババん家まで一人で来てるんだから。あの子も運転できるわよ。
ババも喉が渇いたら付き合いなさいよ。
ババもビールを飲みたいと言う。
じゃ、飲もうか。
ババと一緒にビールを飲むことにした。
カンパーイ!
う~ん、お美味しい。
うん、美味い!
そこへ妻がトイレから戻ってきた。
なに飲んでんのよ!
いや、ババが。
いいじゃない、Oniちゃんも疲れてるんだから!
あんたが運転して帰ればいいでしょ。
・・・・
心の声
「そーだ!そーだ!お前が運転しろ!」
Oniちゃんは朝からずっと運転したのよ、
あんたは後ろに乗ってふんぞり返って、
何もしてないじゃない!
・・・・
心の声
「そーだ!そーだ!お前は何もしてないぞ!」
あんたが運転して帰りなさい。
・・・・
わかった。私が運転するわ。
心の声
「よし!」
うん、おいしいー!
ババと1時間ほどビールを飲んでいると
暗くなってきたし、もう帰るわよ。
よし、帰ろう。
十分休んだので帰ることにした。
荷物を持ち玄関に向かった。
ババ、また来るから。
うん、ありがとね。気を付けて帰りなさい。
ババ、元気でね。また来るから。
そう言って、玄関でババと別れ
車に向かおうとした時、
ボカッ!
運転しないって言っただろうが!
なに飲んでんのよ!
うううう。
ババ、お宅の次女が俺をイジメる・・・。